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HOME> IR情報 >特集企画>第6弾 トップインタビュー「今後の経営方針について」
 IMASENではリーマンショックに端を発した世界的な景気低迷を受け、急激に売上が落ち込み、先行きが不透明な経営環境において、3年間のステップで、従来の成長路線への回復を果たしていくことを目指し、2009年度より中期経営計画「Proud 2nd Stage(Recovery 1-2-3)」を展開してまいりました。
 この2年間で計画にある程度の道筋をつけ、順調に計画を達成していた中で、今年の3月に東日本大震災が発生。中期計画の最終年にあたる今年度、新たな活動目標として、「スピードをもって業務効率革新し、高い生産性を実現すること」を掲げ、藤掛治取締役が社長に就任いたしました。
 今回は特別企画として、二人の編集委員(人事教育課 倉知誠、生技管理課 松本裕子)が藤掛新社長に「今後の経営方針」について話をうかがいました。
社長就任にあたっての抱負を聞かせてください。
■経営者として、責任を持って収益を確保していく
 上場企業として4,000名を超える株主様の期待を背負うこと、また、海外拠点も含めたグループ全体で約3,900名の従業員と、さらにはその家族の生活を支えることの重さを改めて実感しており、大きな責任を感じています。
  リーマンショックからようやく立ち直りかけたところに、東日本大震災が発生し、経営環境としては非常に厳しい状況にありますが、まずは、経営者として、責任を持って収益を確保していかなければならないと考えています。
IMASENの強み「お客様第一」の基本に立ち返る
 IMASENは独立系自動車部品メーカーとして、多くのお客様に支えられて成長してきましたが、結果として現在は、本当に良いお客様に恵まれている、と感じています。これは、IMASENにおいて、「お客様第一」という考え方が、従業員の上から下まで浸透している成果であろうと考えています。こうした考え方が、お客様から信頼される一つの理由であり、IMASENの強みであると考えていますので、この基本に改めて立ち返り、お客様との関係をより強固なものとしていきたいと考えています。
 社内に対しては、全ての従業員が、「生まれ変わったとしてもIMASENに入社したい」または「自分の子供をIMASENに入社させたい」と思えるような会社に、ぜひしていきたい。栃木支店に赴任していた8年間で、お客様の開発部門の方々と仕事をいたしましたが、皆さんがとても楽しそうに仕事をしていたことが非常に印象的でした。IMASENでも、毎日、忙しい中でも、明るく、楽しく仕事をするためにどうしたら良いかということを考え、職務を全うしていきたいと考えています。
現在の経営状況をどのように評価されていますか?
■業績回復を楽観せず、将来に視点を向ける
インタビュアー
 現在取り組んでいる中期経営計画「Proud 2nd Stage (Recovery 1-2-3)」は、リーマンショックによる急激な市場の冷え込みにより売上が落ち込み、すぐには回復が進まないことを想定し、そうした中でも利益を確保できる体質作りをメインテーマとして策定したものです。2年前からスタートし、今期が最終年度となりますが、結果として、若山会長、増谷前社長のリードにより利益体質の改善が進んだことに加え、受注環境の好転もあり、利益の落ち込みを最低限にとどめ、前期も当初計画を上回る実績を上げることができましたので、業績にはある程度の達成感を持っています。
 ただし、売上の回復は、どちらかというと自動車の販売の回復に支えられた面が大きく、必ずしも、IMASENの市場シェアの拡がりや、新製品が数多く装備されたことだけによるものではありません。業績の回復に対して決して楽観することなく、より将来に視点を向けて、新製品の投入や新市場への参入を増やしていかなければならないと考えています。社長職と合わせて開発本部も担当しますが、開発・設計部門には、入社時より思い入れがありますので、在任中に、ぜひ一つでも多くのヒット製品を出したいと思っています。
 今期は東日本大震災の影響もあり、経営計画の進捗への影響も不可避な状況ですが、リーマンショック後の緊急対応には区切りを付け、来期からはすっきりと新しい中長期経営計画を展開したいと考えています。企業として、自らの力で一層の成長ができるよう、私自身の想いを織り込んだ新しい経営計画を早急に取りまとめてまいります。
東日本大震災は自動車業界に大きな影響を与えておりますが、IMASENへの影響と、今後の災害対策は?
■人命第一、地域最優先を基本に、リスク対応の見直しを進める
 まずは、今回の震災で被災された皆様には、心よりお見舞いを申しあげます。
 IMASENにおきましては、栃木支店にて事務所設備の一部が損傷するなどの被害を受けたことから、事務所の移転をいたしましたが、幸いにも直接的な被害はこれのみであり、従業員の人的災害などもありませんでした。
 しかしながら、新聞報道にもあるように、自動車産業への影響は甚大なものとなっています。現在も自動車メーカー各社は予想を超えるスピードで復旧に取り組んでおりますが、これまでに大幅な生産調整が行われていることから、IMASENでも国内外の各生産拠点におきまして影響を受けている状況です。
 今回の震災におきましては、企業活動においても、人命第一、地域最優先、という気持ちを絶対に忘れてはいけない、ということを痛感させられました。こうした基本を前提として、万一への備えを見直してまいります。お客様あってのIMASENであると、日頃から感じていますので、非常事態が起きた場合でも、すぐ対応ができるような生産、供給体制といった様々なリスク設定と対応を考え、お客様に迷惑をかけない体制の構築を目指してまいります。
中国、米国にそれぞれ第2の生産拠点を準備中ですが、今後の海外展開については?
■慎重に見極め、必要な展開は迅速かつ大胆に意思決定する
 世界最大の自動車市場となった中国をはじめとして、マーケットの成長性やコスト競争力を考えると、海外展開はやはり新興国が中心になるものと考えています。特に中国につきましては、既存の広州市(広東省)の拠点に加え、すでに発表のとおり、現在武漢市(湖北省)に新たな拠点を準備中であり、今後の増産への体制整備を進めていますが、他の地域のお客様への対応を拡げるためには、場合によっては、その近くに拠点を増やさないと、受注ができない可能性もあります。
 だからといって、新拠点の設立は、投資だけでなく様々なリスクが発生しますので、簡単には判断できません。これまでにも増して慎重に、採算と今後の受注見通しの見極めを行う必要があるものと考えています。
 少し前までは自動車メーカーの海外拠点近くに進出すれば受注をいただけるような状況もありましたが、世界中の自動車メーカーがグローバルでしのぎを削っており、それに追従する自動車部品メーカーも、品質、コスト、あらゆる面で競争が激化しています。さらにその競争相手も国内の同業企業だけでなく、大きな数量背景を持った世界の巨大企業や、力を付けつつある新興国のローカル企業など、様々に拡がっています。
 また、新興国における経済発展により、自動車の購買層の広がりが予想されることに加え、環境ニーズなども背景となり、今後の自動車市場は、従来のような高級車でなく、利益率の低い小型車の需要がさらに増えてくるものと考えています。これによりコスト競争はさらに厳しくなりますので、日本の自動車メーカーにおいても、現地のコストに勝つためには、重要部品であっても日本製の部品を使わないメーカーも増えてくると思います。
 このように、IMASENをとりまく経営環境は、今後数年が大きな変化の年になるでしょう。こうした厳しい経営環境において、競争に勝ち残っていくためには、海外拠点のコスト競争力を活かして部品を集中生産し、グローバルに供給する体制をさらに進めていく、というような取り組みをこれまで以上に進めていく必要もあるものと考えています。
 一方で、いかに競争相手が増え、力を付けようとも、IMASENでしかできない技術を持ち続けていれば、必ず受注につながると思います。やはり開発力、品質力が重要であるものと考えます。
 これらのことを総合的に判断し、今後の成長のために新しい展開が必要と判断した場合には、迅速かつ大胆に意思決定してまいります。
開発力、品質力が重要とのことですが、品質に関しての取り組みはいかがでしょうか?
■品質第一の信念を持って徹底的に追求する
 品質に関しては、厳しく見ていきたいと思います。社内では、最近になって品質が良くなってきたと言われていますが、一時期の非常に悪い状況との比較であり、この状態に満足せず、品質第一の信念をもって徹底的に追求したいと思っています。具体的には、既存製品だけでなく、大きな新規立ち上げがあったとしても常に品質が保てる状態にしたいと思います。
 品質の対策のためには、金をかければできる部分がありますが、金をかけずに不良をださず、外に出て行かないようにするのが、マネジメントだと思っています。それには、決まった日程の中でも、全員が知恵を出し合い、協力する体制にしていきたいと考えています。
自動車分野以外への取り組みはいかがでしょうか?
■技術交流を今まで以上に活発化させて、非自動車分野の製品化につなげる
 自動車以外の分野については、連結売上高に占める割合が5%もありませんので、事業リスク分散の観点からも、もっと比率を高めていきたいと思っています。
 そのためには、今仙電機の各部門だけでなく、今仙技術研究所、東洋航空電子、岐阜東航電など、IMASENグループの総力を挙げて、それぞれの技術とノウハウとを持ち寄り、知恵を出し合って、開発活動に取り組んでいきたいと思います。技術交流会やアイデアコンテストについても、活発化し、充実させていきたいと考えています。また、今後は大学の研究室など、外部との技術交流などについても、従来以上に本腰をいれて取り組んでいきたいと思っています。
 例えばIT関連の技術などを活かした領域では、まだまだ新しい商品群が残されているものと思います。そうした領域については、若い皆さんでないとやりきれないと思いますので、積極的に若い力を発揮して欲しいと思います。
新社長が社員に求める「人物像」を教えてください。
■目標を達成する意欲やくじけない心を持つ人と仕事がしたい
藤掛社長
 素直に言うと「体育会系」が良い。これは心持ちとして体育会系であってほしい、という意味です。 例えば、私の出身部門である設計部門を例に挙げると、大学で養った知識が仕事の中ですぐに役立つことはほとんどありません。何も参考にするものがない状況で、みんなで設計しようとすれば、頭の良いA君が一番優秀かもしれませんが、会社の仕事はテストではありませんから、誰に聞いても、何で調べても良いわけです。そうすると、本を見たり、文献を調べたりすることや、先輩に聞いてゴールにたどり着くといった意欲を持った人や、高い目標に向かって努力する気持ちがある人の方が結果的には良い結果を残すことができると思います。もちろん、頭が良いに越したことはありませんが、自分ひとりで90点を出すよりは、自分では70点の力でも、周りの力を活かし、工夫することで、限りなく100点に近い結果を出して欲しいと考えます。
 何事にも当てはまりますが、目標を達成する意欲やくじけない心だとか、そういう志を持った頑張り屋な方と、ぜひ一緒に仕事がしたいと思います。
株主・投資家に対する取り組みとしては?
■積極的なIR活動を継続、業績に応じて徐々に配当水準を高める
 現在のIMASENの株価は、市場環境の悪さもありますが、それを考慮しても業績、実態に対し、低い評価しかいただけていないものと考えています。
 このような状況のなかで、増谷前社長により、積極的なIR活動を展開してまいりましたが、私もこうした取り組みを継続していく方針です。地道な取り組みではありますが、継続していくことが理解を深めていただく近道であると考えております。IRの場は不慣れではありますが、株主・投資家の皆様と対話できる場をできる限り準備していきたいと考えています。
 株主還元策につきましても、前期は3円の増配(年間20円)を行いましたが、安定配当を意識しつつ、業績に応じて徐々に水準を高めていく、という従来の基本方針を継続していきたいと思います。
 厳しい経営環境下ですが、始めに申しあげたとおり、まずは経営者として、責任を持って収益を確保していかなければならないと考えています。IMASENに働く者一人ひとりがプロとして、会社のために良い仕事をすることで、結果として利益を増やし、株主の皆様のご期待に応えることができるものと思います。
最後に5年後、10年後のIMASENの姿、達成したい目標と決意について教えてください。
■売上高1,000億円を目指す
 変化の激しい世の中で、明日何が起こっても不思議のない昨今ですが、短期的な変化には惑わされることなく、先を見極める目を持ち、地に足を付けて、しっかりと事業に取り組むことで、着実な成長を目指していきたいと思います。
 目標としては、まずは売上高1,000億円を達成したい。1,000億円はひとつの区切りであり、単なる目安と考えますが、決して簡単なハードルではないと捉えています。しかしながら、厳しい競争に勝ち残っていくためにはある程度の規模を持つことも必要であり、越えなければならないハードルと考えますので、在任中に何とか達成したいと思います。
 その他にも色々と目標を設定したいと思いますが、もう少し社内で議論を重ね、全社で取り組む目標として、新しい中長期計画に織り込んでいきたいと思います。
■「温故知新」でIMASENに新風を
 私は座右の銘を「温故知新」としており、初めての事柄に対しては、先人の成功例や悪さ加減をよく分析したうえで、自分のやり方を見出していくようにしています。社長業も私にとってはじめてのチャレンジですので、先輩方の取り組みのみならず、他社の優れた取り組みなども積極的に参考として、長い歴史を持つIMASENに、新しい風を吹き込みたいと思います。
*本ウェブサイト上にて開示されているデータや将来に関する記述は、それぞれの発表日現在の判断や入手可能な情報に基くもので、種々の要因により変化することがあり、リスクや不確実性を含んでおります。実際の業績は今後様々な要因によって、予測数値と異なる可能性があります。

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